大会アルバム(4)各種表彰、岡田さん追悼
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[2013年7月19日最終更新]
第29回詰将棋全国大会 大会アルバム(4)各種表彰、岡田さん追悼
看寿賞に続いて、詰将棋パラダイス誌の優秀解答者に贈られる七條賞の表彰。詰パラの水上編集長より表彰状と副賞の贈呈。
「昨年度は下期だけ大学院が月3題して、合計点数が例年700点のところが720点満点となりました。にもかかわらず満点が5名も出まして、6月号に発表済なんですが、今川さん、竹中さん、永島さん、野口さん、福村さんの5名の方です。」
残念ながら5名とも不参加で、筒井さんが代理で賞状を受け取る。
昨年新設された門脇芳雄賞。創作、解答とは別に、詰将棋界に功績があった人を表彰するもの。選考委員長の北村さんがどうしても出席できず、代理で柳田さんから若島さんを表彰。
「貴方は永年に亘り詰将棋に深い理解と愛情を注いでこられました。特に平成16年に貴方の企画により開始された詰将棋解答選手権は、個人の楽しみであった解く行為を団体で行い楽しむという斬新な発想で、新たな詰将棋ファンの掘り起こしにつながりました・・・」
若島さん「解答選手権のきっかけは、確か山田君とモスクワでチェスの解答選手権をやったあとに、詰将棋でやったらおもしろいだろうねという話をしたんですよね。詰将棋作家というのは夢のような構想をいっているととりあえず盤に駒を並べちゃうもので、だったらこれぐらいの問題を出して時間は何分でとかいった記憶があります。それを実行に移したのがこのイベントでして、思っていたことはこの大会がノルマになってきたらやめようという。幸い10年間赤字にもならず、やっている間楽しいことばかりでした。今後も詰将棋界のお役にたてればと思っています。ありがとうございました。」
事務局猪股さんより、全国大会10回参加者の表彰。記念の大きなメダルを授与。
猪俣さん「調べてみましたら今年参加していれば25回になる方がお二人いらっしゃいます。その方も含めて盛大な粗品を、と思ったんですが間に合いませんで、今年は10回まででご勘弁いただきたい。」
今年は(右から)大橋さん、田中さん、古川さん、山田さんの4名。おめでとうございます。
大橋さん「最初は11年前府中の全国大会でした。詰将棋博物館という古典詰将棋のサイトを開いてもう13年になります。詰将棋にどっぷり浸かりまして、会計担当で全詰連の幹事に。今は書籍部を担当しています。「竹馬」なども販売しますので、ご購入のほどよろしくお願いします。」
田中さん「北海道の田中です。20回の札幌大会に出て以来、こんなすばらしいものがあるんだなと10年連続参加しています。解答専門で七條賞で50位以内を目指して頑張りますので、よろしくお願いします。」
古川さん「京都の古川です。府中で初めて参加して、何回参加したのかも忘れていたんですが、詰パラで前回まで9回と書いてあったので今回参加しました。私も解答専門で、来年は解答優秀者の一番下の方にでも載ったらなと思っています。」
山田さん「川崎の山田です。名古屋で学生時代から10回までに足掛け20年以上かかっています。最近は解答選手権とか会合に参加するぐらいしかしていませんが、細々と続けて10回まで来られたということで、ありがとうございました。」
5月に亡くなられた岡田さんの追悼。
柳田会長「岡田さんの誕生日6月5日に合わせて詰将棋十段を認定しました。代表作を5作並べて追悼したいと思います。」
並べられたのは、いずれも大型のあぶり出し曲詰。1作目は塚田賞を受賞した「大菱」(詰上り◇)、そして2作目はこれも塚田賞のたすき掛け(詰上り×)(写真)。
そして3作の連作「太陽三態」。詰上りが「日の出」、「真昼の太陽」、「日没」になる3作で、写真は「日没」の詰上り、山の稜線に夕日が沈むところ。
柳田さん「岡田さんは駒を持って絵を描く。誰が呼んだか昭和の宗太夫と。曲詰を作るにしても絵を描く感性のようなものを感じますね。あらためまして追悼の意を表したいと思います。ありがとうございました。」
(大会アルバム(5)解答競争 に続く)
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