大会アルバム(4)各種表彰など
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[2015年7月24日最終更新]
第31回詰将棋全国大会 大会アルバム(4)各種表彰など
年間最優秀な作品に与えられる看寿賞に続いて詰将棋パラダイスの解答順位戦の上位5名を表彰する七條賞。なぜか、全国大会には受賞者が参加したことがなく、毎年筒井さんが代理で賞状を受け取る寸劇が恒例だった。
今回初めて1位の竹中さん、3位の秋風子さんが参加され、詰将棋パラダイス水上CEOより表彰された。といっても、賞状は既に発送済で、今回の賞状はダミー。
解答順位戦、福村さんと共に満点で1位の竹中さん。解答選手権でも上位の常連だ。
「解答王になるのは3回目なんですけれども、1回目はまだ奨励会にいた10代のころ、ペンネームを使って解答王になりました。今は福村さんという凄い方がいて、この人に勝つには全部解かなくてはいけないというプレッシャーの中ですばらしい作品と格闘しております。表彰していただいて非常にうれしく思います。ありがとうございます。」
「80の手習いといいますか、67年ぶりに解答に挑戦したんですが、1月号の大学院が解けたのでがんばろうと思ったら2月号の摩利支天作が解けない。悪戦苦闘して10日かかったがこれで自信がついて1年間も。参加してうれしかったのは、すごい作品に会えたこと。でも覚えているのは作品の良し悪しではなく自分が苦しんだ作品。私も苦労させるような作品で頑張りたい。」
吉松「賞状は見せずに写真だけ撮ってください。」
次は詰将棋の普及・発展に貢献された方に贈られる門脇芳雄賞。2014年は詰パラ700号、全国全国大会30回という節目の年ということで、詰パラの担当や全国大会でもおなじみの石黒さん、筒井さんのお二人が受賞し、北村選考委員長から表彰を受けた。
詰パラでフェアリーランドを21年間担当、松本での全国大会を事務局長として支えた筒井さん。
「私のような詰将棋を何もしてない人が選ばれていいのかな。毎年年末にのんびり忘年会というのをやってまして、ここで井上君と糟谷君、この二人を引き合わせたのは私なので、それが唯一詰将棋史に残る功績かなと思っています。またそういう活動をしていきたいので、今後ともよろしくお願いします。」
詰パラで短期大学を17年間担当、全国大会での司会は10回を超え、全国大会の「顔」となった石黒さん。
「人前でしゃべるのは苦手で(会場爆笑)緊張してるんですけど。全国大会、司会以外で参加するのは20年ぶりぐらいで斬新な景色。よりによってこういうときに表彰されるのも・・・。去年ではいけなかったんですか。(また爆笑) 今後とも頑張っていきます。ありがとうございました。」
この二人は京大将棋部の1年違いの先輩後輩で、息もぴったり。
10回参加の表彰は利波さんと石川さん。猪股さんから記念メダルをかけていただく。
実は上田さんも今回で10回参加だが、このときはまだ来ていない。
「ストンリバーの日記というブログをしています、長崎市の石川です。今年に入って2回目の作品集を作りました。「詰将棋の道2」ワンコイン500円ですので、よかったら手に取って覗いてみてください。買っていただければなおうれしいです。ありがとうございました。」
今回から、参加25回も表彰されることになった。今回は初めてということで、25回を超えている高見さん、金子さん、水上さん、柳田さんの4名。
猪俣さんから赤い名札を贈呈。
「赤い名札をこれからも付けて今後も参加してください。(赤の色は)ある程度還暦の意味も含めております。」
「毎年ただ、酒飲みに参加しているだけだったんですけど。びっくりしております。ありがとうございました。」
吉松「残りの3人の方は懇親会でゆっくりお話いただければと思います。」
19作を1作ずつ手順を並べる。司会の吉松さんが的確なコメントを挟む。全員の投票で優秀作3作を決定するので、公平のため作者名は伏せられている。
今回は駒数が15枚とあって、かなり凝った作品も。
その前に作者の村田五段より記念詰将棋のヒントを。
「実は作意手順よりも変化手順の方がすごく難しくて、僕も思い出せなくて冷や汗をかきながら思い出しておりました。変化は難しいんですが作意は易しい順ということで解いていただければと思います。」
休息時間の一番人気はやっぱり書籍コーナー。特にこの日発売の新刊は飛ぶような売れ行き。
常に混んでいる状態なので、気の小さい人は買うのも大変だったかも。
「この詰将棋がすごい!2015」は、2500円もする厚い本だが、この日95冊も売れたとか。
最近発行された7手詰ハンドブックIIはもちろん浦野八段のサイン入り。
- 波崎黒生・中野和夫詰将棋作品集「一番星」
- 詰将棋解答選手権2015
「一番星」の隣にある黒い本は、珍しい「饗宴」の特製本。
新刊ばかりでなく、故岡田会長の蔵書など、昔の詰棋書も大量に出品。
「詰むや詰まざるや」特製本など、一般には販売されなかったレアな書籍もたくさん。
さあ、休憩のあとは全員参加のお楽しみタイム。その前に握り詰の投票もしなくては。
(大会アルバム(5)ミニ解答選手権 に続く)
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