大会アルバム(5)ミニ解答選手権
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[2016年7月23日最終更新]
第32回詰将棋全国大会 大会アルバム(5)ミニ解答選手権
15時10分、休憩終了後は全員参加のミニ解答選手権。進行は赤畠さん。
「今からミニ解答選手権を始めたいと思います。1手詰から5手詰まで30問の問題が用意されています。成績上位者で決勝戦をやります。最初の15問は手数が表示されています。そのあとは順不動になっています。最初の1番は船江先生からご提供いただいた問題です。約半数が片山さんの作品ですので気を付けてください。初手だけ記入してください。」
制限時間は10分。3手詰の看寿賞作品「新たなる殺意」の作者、片山さんの作品が約半数と聞いて、皆の表情が引き締まる。
正解すると2点、間違えたら-1点、書かなければ0点。わからないとき山勘で書くかどうかが勝負の分かれ目。
「それでは始めてください」 みんな真剣に解け始めて、会場はシーン。
谷川先生、北浜先生、船江先生は詰将棋解答選手権でも上位に入った実績があり、詰将棋の実力は折り紙付き。
「あと5分です」 えー。
「残り1分です」 ひえー。
「残り30秒です。」 「はい、ペンを置いてください。」
解答が配られ、近くの人と交換して採点。
「成績優秀者は壇上に上がって決勝戦を戦ってもらうことになります。全問正解60点だった方起立していただけますか」・・・いない。
「58点・・・57点・・・56点」・・・まだいない。
「50点以上」・・・6人が起立。
「壇上にあがっていただけますでしょうか。」
「決勝戦はこの6名で対戦してもらうことにいたします。お名前と得点、何番を間違えたか教えてください。」
北浜八段54点、沖田さん51点、藤井さん50点、堀内さん52点、谷川九段54点、柳田さん53点
プロ棋士お二人が最高得点で、決勝戦で1点アドバンテージを得る。
決勝戦は平井さんが進行。スクリーンに問題が表示され、早いもの勝ちで挙手して正解すれば1点獲得。予選の片山作品はすべて3手詰だったが、決勝戦は5手詰の片山作品5題。初手だけでなく5手すべてを解答する必要がある。間違えたら-1点。
「ではいきますよ。」
1番、堀内さんが勢いよく手を上げる。「38角、48と、37龍、同玉、36飛の5手詰です。」
「はい正解です。次いきますよ」
2番は北浜八段正解。
3番はお手付きで失敗。
4番は難問、みななかなか解けなかったが、堀内さん正解。
ここまでで北浜八段と堀内さんが2点、谷川九段が1点。優勝は3人に絞られた。
そして、最終の5番。谷川九段が正解して、なんと3人が2点で並んだ。
プロ棋士お二人と堀内さん、3人による同点決勝の6番。これを先に解いた人が優勝だ。
「24金、同香、45角、35玉、18角じゃない46龍」
危うく間違えかけたが、「セーフにしましょう。」ということで、堀内さん優勝!
今回のミニ解答選手権の問題は、下記レポートに掲載されているので、みなさんも挑戦を。
優勝した堀内さん、谷川先生提供の「月下推敲」をいただいてニッコリ。
プロ棋士お二人を破っての活躍は朝日新聞でも報道された。
決勝進出の6人が順に賞品を選択。北浜八段は大原美術館グッズをゲット。
「成績優秀者ばかりではあれですので、第32回大会ということで32点だった人。それから一桁台だった人も賞品を受け取ってください。」
(大会アルバム(6)結果発表・参加者紹介 に続く)
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