第33回詰将棋全国大会アルバム
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[2017年7月26日最終更新]
2017年7月16日(日)に愛知県産業労働センター(ウインクあいち)で開催された、第33回詰将棋全国大会の写真集です。各アルバムの中の写真をクリックすると大きな写真がごらんいただけます。
関連情報: 第33回詰将棋全国大会 詰将棋全国大会アルバム
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[2017年7月26日最終更新]
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[2017年7月26日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(8)懇親会 その2
懇親会のあちこちで咲いた話の輪をアトランダムで。写真をクリックすると大きい写真がごらんになれます。この写真を掲載されては困る、という方がいらっしゃいましたらメールでご連絡ください。
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム 完
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[2017年7月25日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(7)懇親会 その1
懇親会は全国大会が行われたウインクあいちの向かい、ELLE HALL Dining(エルホールダイニング)で開催。すぐに移動できるのがうれしい。
懇親会に出席しても日帰りできるようにということで、17時15分~19時45分に開催。
立席で130名まで可能な広い会場だが、参加100名とすごい数で、大賑わいだ。
奥にはスクリーンもあって、大会記念詰将棋や握り詰優秀作の解説などで活躍。
将棋盤が広げられているテーブルも。新作の投稿かな。
「カンパーイ」 「カンパーイ」
看寿賞受賞者ももちろん参加。この全国大会は各賞の受賞者の出席率が高く、懇親会もにぎやかだ。
進行は石黒さんと水谷さん。
第33回の全国大会ということで、記念詰将棋は初形曲詰「3」とあぶり出し「3」の2題。
スクリーンに手順が並べられて、皆の目が向く。
2問目、36金までできれいな「3」が浮かび上がると会場から拍手が。
ちょっと裏をかいた人選で、この作者をあてた眼力はすごい。
全国大会に参加できなかった方は、詰パラでいずれ出題されるはずなので、お楽しみに。
1位、2位の作者は残念ながら不参加で、3位の馬屋原さんが水上CEOより賞金を授与。
今回の全国大会を運営してくれた香龍会のスタッフより一人一言。
大会スタッフのみなさん、お疲れ様でした。素敵な全国大会をありがとう。
来年の全国大会は東京で開催。東京詰将棋工房の金子さんより決意表明。
来年は若手中心で進めるということで、どんな大会になるか楽しみだ。
復活した宮原さんが音頭をとって一本締め。久保さんがアシストに入る。
今年の全国大会も無事お開き。また来年お会いしましょう。
(大会アルバム(8)懇親会 その2 に続く)
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[2017年7月24日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(6)クイズ・記念撮影
さて、次はお楽しみレクリエーション「クイズ100人位に聞きましたみたいなもの」。
「クイズ100人に聞きました」の詰将棋版。といっても詰将棋を解く力は全く関係がない。みんながどう考えたか推測する力が重要。
全国大会受付時、および事前にTwitterで募集して記入してもらったアンケートで、なるべく多そうな回答を当てる。
得点はその回答をしていた人数。5人なら5点。ただし一人の場合は10点獲得。0人だったときは0点で、その人はその問題の解答権を失う。
受付時のアンケートに基づいて3人1チームでA~Dの4チームを結成。リーダと地元の人とその他の人という3人でチームを構成する。A対B、C対Dで勝ち残ったチームで決勝戦。まずはAチーム対Bチーム。
先後入れ替えで2問行い、合計点で勝敗を決める。
Aチーム リーダ:山路さん 地元:福原さん その他:武石さん
第1問 詰将棋の解答王といえばだれ
上位3つは 28票:福村さん 20票:竹中さん 13票:藤井さん。それ以外を答えなければならない。
Bチーム先攻 馬屋原「宮田先生」 5票(5点)
A 山路「加賀さん」 1票(10点)
といきなりヒートアップ。あとは苦戦したが
B 前田 「斎藤慎太郎先生」 1票(10点)
A 山路 「北浜先生」 1票(10点)
と譲らず、第1問はA20点、B15点でAチームが5点リード。
Bチーム リーダ:馬屋原さん 地元:矢込さん その他:前田さん
第2問「愛知県の詰キストといえば誰」。
上位3つは 22票:服部さん 16票:藤井さん 9票:水谷さん。
A 山路 「ちょうちんさん」 1票(10点)
B 馬屋原 「山路さん」 1票(10点)
と両チームいい出だし。以下山路さんの1票続出もあり、A山路チームの勝利となった。
Cチーム リーダ:久保さん 地元:鷲見さん その他:谷川九段
1問目はDチーム先攻で「指し将棋の強そうなアマチュアの詰キストといえば誰」。
上位3つは17票 井上さん 15票 水谷さん 12票 竹中さん。
両チーム14点の同点で勝負の行方は2問目に。
Dチーム リーダ:廣瀬さん 地元:井上さん その他:竹中さん
2問目はCチーム先攻。「詰将棋作家としても有名なプロ棋士といえば誰」
上位3つは18票 谷川九段 12票 二上九段 11票 塚田名誉十段。
Dチームも健闘したが圧倒的な差でCチームが勝利。Aチームとの決勝へ。
決勝第1問は「詰将棋を掲載している新聞・雑誌といえば」、第2問は「詰将棋が盛んな都道府県といえば」。第1問で8点リードしたAチームが第2問でもリードを広げ、見事優勝。
なお、対戦の詳細はTETSUの全国大会レポートを参照。
山路「うれしかったのは詰将棋が盛んな県で鳥取県が3位ということ。これからも創作を頑張りたいと思います。」
福原「大体の問題で足を引っ張ってしまったんですけど、新聞雑誌のところでは活躍できたかなと思うんで、よかったです。」
武石「お二方のおかげで優勝できてよかったです.。私自身はweb版の詰将棋パラダイスに2回ぐらい出させていただいたことがあります。」
3人への賞品は先ほど藤井四段にサインしていただいた3冊限定の「詰将棋解答選手権2017」。
さらに詰将棋の本もたくさん買ってもらおうということで図書カードも。
楽しかったレクリエーションも終わって、予定では一人一言だったが、時間が押しているため、「一人だけ一言」に。全国大会最多参加(29回目)の金子さん、高見さんから一言。
金子「最多だけがとりえの金子です。また毎年来ますのでよろしくお願いします。」
高見「29という数字は皆さんご存知だと思いますが、並びました。」(爆笑)
今回の大会は大盛況で、名古屋大会では最多の133人が参加。写真も1回では入り切らず、2回に分けて記念写真を撮影した。
記念写真その1 最前列の受賞者や来賓の方は両方の写真に入っている。
大きな写真はこちら。
大きな写真はこちら。
参加者が懇親会に移動しても、大会スタッフの仕事は終わらない。机や椅子、演台などすべて片づけて最初の状態に戻す。
(大会アルバム(7)懇親会 その1 に続く)
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[2017年7月23日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(5)解答競争
14時30分、休憩終了後は全員参加の解答競争。石黒さんよりルールの説明。
1~5手詰の30問を15分で解いて初手を解答。
最初の10問は3手詰、うち3問は3択。
次の10問は5手詰、うち3問は3択。
最後の10問は1~5手詰だが不詰もあるかも。不詰と思ったら不詰にマルを付ける。
正解すると3点、間違えたら-1点、書かなければ0点。わからないとき山勘で書くかどうかが勝負の分かれ目。
「5秒前、4、3、2、1、スタート。」
一斉に問題用紙をめくって解答競争開始。会場はシーンとして一挙に試験会場の雰囲気に。
宮田六段、藤井四段に谷川九段、北浜八段、船江六段という詰将棋解答選手権トップクラスのプロ棋士に加えアマ解答強豪も多数参加、問題は5手詰までだが、解答陣は超ハイレベル。
どの10問も最初のうちは駒数も少なく比較的素直だが、しっかり誘い手も用意しているところはやっぱり香龍会。だんだん駒数も多く、盤面に広がる問題も出てきて、全問正解はかなり大変そう。
「5分経過」 「10分経過、残り5分です」
「有力選手もまだ終わってないようです」
「見直しに入っている選手が・・・」
「残り3分です」 「残り1分です」
「50秒、1、2・・・9 時間です」
正解が配られ、周りの人と交換して採点。 「あーっ」と声があがる。恐ろしい偽作意のある問題があったようだ。上位7名まで賞品がもらえる。
「30点以上の方、ご起立ください」
「まだまだ大勢おられますね」
「40点以上の方、お残りください」
「50点以上の方、お残りください」
「16人。まだいますね」
「55点以上の方、お残りください」
「10人。壇上にお並びください」
「55点の方」
2人「帰ります」
「すみません、ご足労を取らせまして」
「56点の方」
谷川九段「雑な扱いをしていただいてありがとうございます(笑)」
なんと谷川九段でも賞品獲得ならず。ハイレベルの戦いだなあ。
「57」 「58」 「59」
谷本さん「解答も創作もまだ若手の分際なので。」
横内さん「この前新人コンクールで驫飛龍という名前で入選させていただきました。」
横内さんは親子で参加、「裸玉」Tシャツの息子さんの方が6位タイで堂々賞品獲得。詰パラに入選、おもちゃ箱にも解答メールをいただいた。これからが楽しみだ。
「60」 「61」 「62」 「63」
5位 船江六段「最後のページまで辿りつけなかったので、辿りつけた皆さんはすごいなと思ってます。」
「64」 「65」 「66」 「67」
4位 柳田会長「名前ばっかりの会長じゃないところを見せた。」
「68」 「69」 「70台」
3位 竹中さん「3問間違えて78点。善戦したと思います。」
「80」 「81」 「82」
2位 宮田六段「2問間違えてしまいました。残念です。」
「86点でした。3手詰の最後の問題で見事に引っかかってしまいまして。いややられました。」
なんと83飛不成という打歩詰回避の妙手が偽作意とは。はたして正解した人はいたのだろうか。
かくして、2012年松本大会での対戦詰将棋に続いて今回の解答競争も藤井四段が優勝! 谷川九段より、「月下推敲」を授与された。
ちなみに前回の倉敷大会のミニ解答選手権で優勝して「月下推敲」を獲得したのは、第10問の作者、堀内さんだった。
藤井四段は「月下推敲」は持っているということで、更に若い6位横内さんにプレゼントという粋なはからいに拍手が沸いた。
谷川九段、藤井四段と記念撮影。
「マイナス8点。取材にきました。次は30点を目指します。」
賞品は、もうちょっと将棋を覚えていただきたいということで「りゅうおうのおしごと!」。
(大会アルバム(6)クイズ・記念撮影 に続く)
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[2016年7月22日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(4)門脇賞表彰など
年間最優秀な作品に与えられる看寿賞に続いて詰将棋パラダイスの解答順位戦の優秀成績者を表彰する七條賞。
今回は第4位の竹中さん、第6位の加賀さんが参加、詰パラの水上編集長より表彰された。
「今まで解答王3回なってるんですけど、今回ちょっと1問ミスってしまいまして非常に残念な結果になりました。4位はけっこうがんばった方かなと思います。本当は5回とって永世解答王を名乗りたいんですけど、福村さんというすごい方がいらっしゃるので、ちょっとおこがましいかなと。また将棋と詰将棋両方頑張っていきたいと思います。」
加賀 「14回10傑に入っております。長編を解くのが得意としてるんですが、今回は看寿賞作品、1題間違えました。それが非常に残念です。でもこうやって看寿賞を味わうことができましたので感謝しております。」
次は詰将棋の普及・発展に貢献された方に贈られる門脇芳雄賞。2016年は、詰将棋解答選手権チャンピオン戦で6回優勝の宮田敦史六段、そして直近3連覇の藤井聡太四段が、抜群の成績で刺激を与え、詰将棋の普及に貢献したことで同時受賞、北村委員長より表彰された。
北村 「あと27回優勝して30連勝を達成して」
宮田六段は、病気休場の第4回を除けば第1回から第6回まですべて優勝。第10回でも優勝している。
藤井四段はまだ小学生の時第12回で初優勝、以下第13回、第14回と優勝、3連覇を果した。
第14回は、藤井四段が91点、池永三段、宮田六段が90点と、まさに薄氷の勝利(総合成績)。来年の第15回チャンピオン戦で4連覇なるか、注目される。
「これを機にいっそう詰将棋に励んでいきたいと思います。また来年の3月には選手権に出ると思いますので、今年はちょっと反省点があったので、その点を踏まえて来年に活かそうと思います。」
「今年の選手権は薄氷の勝利といいますか、大変きわどかったんですけど優勝することができて、角さんに参加記を書かされちゃいました。参加記も3回になってそろそろきついので・・・。来年も出場して優勝を目指したいと思います。」
詰将棋全国大会10回参加者、25回参加者の表彰。今回で10回になったのは山田嘉則さんお一人で、猪俣さんより記念メダルをかけていただく。
「今朝テレビをつけたら、作家の朝吹真理子さんがでていて、短歌や俳句は代表作を携帯することができるという話をされていて、詰将棋もまさにそうだなと思いました。この重たいメダルをぶら下げるという罰ゲームをありがとうございました。(笑)」
25回参加の八尋久晴さん。25回の方はメダルなし。何もないとちょっとさみしいね。
「全日本詰将棋連盟の幹事をさせていただいたおかげで毎年毎年参加することができて、やっと門脇さんの25回にならんだのかなと。継続は力なりといいますので、これからも続けていきたいと思います。」
次はアマレン杯握り詰の作品紹介。詰パラで小学校担当の水谷さんから。
「今回、使用駒は大駒がないと。飛び道具も香車が1枚ということで、どんどん作者を試すような配置になってきていまして、どうやって大駒を出すかというところにかなり重点が集まった。ここからどういう形で手数を延ばしているか、どうやって何がでてくるかというところに注目してみていただければと思います。」
今回の使用駒は「玉金銀桂桂香歩歩歩歩」の10枚。水谷さんのことば通り、合駒がでてくる作品が多い。
この作品は大駒合こそでないが、なんと25桂(写真)以下三段合駒。
全国大会に参加している作者は、自分の作品の解説の時アピールできる。
利波「前にネットでさざんか詰将棋というのがあって、そのときは飛合を出すのをやったんで、今回は角合にしようと。遠打も入って角切りも入ったんで作者としては満足だなあと。」
念願の看寿賞も受賞、ご結婚、赤ちゃん誕生と幸せいっぱいの馬屋原さん。
馬屋原「最長手数を目指して作りました。あと合駒4回も一番多いかなと。今回ちえのわ雑文集に握り詰のことを書きましたけど、今まで小駒図式の課題がなかったこともあって小駒図式だったのかと思います。」
今回最長手数の作品で見事に3位入賞。作品は詰パラで出題予定なので、お楽しみに。
最後に番外としてなんと安南詰が登場。柿木将棋では自由ルールと設定すれば安南詰も並べられる。
大野「今日、安南詰の本を持ってきたんで、宣伝もかねて簡単なのを番外として出させていただきました。」
休憩でも記念詰将棋を解いたり握り詰の投票をしたり忙しいが、人気はやっぱり会場後方の書籍コーナー。
ちなみに先ほど大野さんが宣伝した安南詰の本「安南詰将棋作品集 詰将棋ひとりごと 曲江」はこちら(下のピンクの本)。上は昨年発行された「小石広志(小西寛)安南詰将棋百番」。
大野さんの安南詰126作と、磯田さんによる「安南将棋・安南詰将棋の歴史」が収録されている。
(大会アルバム(5)解答競争 に続く)
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[2017年7月21日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(3)看寿賞表彰
「選考経過につきましては(詰パラ)7月号に詳細に出ておりまして、誰が見ても文句のない5名が選ばれたかなと思っております。」
今回の大会には受賞者5名全員が参加、はなやかな表彰式となった。
(写真は上谷さん)
喜びの受賞者。
左から
長編賞 馬屋原剛さん、久保紀貴さん
中編賞 相馬慎一さん、山路大輔さん
短編賞 上谷直希さん
柳田「とり研コンビさんはおめでとうございます。特に上谷さん。山路さんは連続ですけども。有名な間違いで0%ありえないというのは。100%受賞で良かったんですね。」
山路「0% コンマ ないでしょうと答えたんですけど、さらっと言ったんで100%あると取られてしまって。でも今回その言葉通りになったんで。」
柳田「昨年お一人だけ受賞でちょっと悔しい思いをされたと思いますけど、今回見事に追いついて。」
上谷「去年は同級生の山路君が、その前年は真島さんが取られてて、鳥取の方が2年連続で取って、とんでもない流れを作ってもらったなと思って。その流れに乗れてよかったです。」
柳田「相馬さんといえば藤井聡太さんに一泡ふかしたことで有名ですが、いろいろ新しいネタを考えていらっしゃいますが、どうなんでしょう。ネタがつきるとか」
相馬「若い人にはかなわないんで、マイペースでやっていきたいと思います。」
柳田「最小公倍数理論をちょっと説明してもらえますか。僕も読んでもわかんない。」
久保「一言では申し上げにくいんですけど。2回で元に戻る機構と3回で元に戻る機構が攻方は1回のサイクルの中で同時に動かさないといけない。そうすると2回で元に戻るのと3回で元に戻るのと両方元に戻すには6回攻方が繰り返す必要がある。ていうのが最小公倍数原理だと認識しています。」
柳田「念願の受賞の馬屋原さん。悔しい思いをされてきたと思うんですが」
馬屋原「昨年と一昨年が次点に泣いたので、今年の受賞は感慨深いところがあります。」
柳田「キーの設定の仕方が面白くて、目一杯捌いたなという印象ですが」
馬屋原「収束3手前に11角の効果が現れるというのが強調したかった点です。」
例年柳田委員長が受賞作を解説してきたが、今回は新機軸、運営で担当ということで、香龍会の堀内さんが受賞5作品を解説。
堀内さんの丁寧な解説と、大会参加者全員に配られた受賞作品を詳細に解説したパンフレットで、かなり理解が深まった。
大会参加者だけの楽しみだが、看寿賞作品を世の中にアピールするためには、この解説動画やパンフレットを全詰連のサイトで公開するといいな。
「短編の上谷作。中合の角が2手後に動くというのがかなり珍しいんですけれども、繋ぎの手順が同玉と取れる位置への銀不成というのが今までなかった。意味づけは54玉と逃げたときに65飛成で詰められるということですね。」
という感じで、五つの作品をスクリーン上で作意手順や変化紛れを並べながらポイントを解説していく。各作品の図面、棋譜ファイルは平成28年度看寿賞を参照。
解答選手権で正解者ゼロだった相馬作の解説では、「・・・で最初に戻りまして」が何回も。多重に罠が仕掛けられているので、解説も大変だ。
「ちなみに更に詳しい解説が「詰将棋解答選手権2016」に載ってますので、ぜひお買い求めください。」
ちなみに、発行されたばかりの「詰将棋解答選手権2017」は角さんのコーナーで販売されていたが、全詰連書籍部のコーナーで「詰将棋解答選手権2016」、「2015」、「2014」を販売。お買い得3冊セットもあったので、おもちゃ箱の賞品用に購入した。
(大会アルバム(4)門脇賞表彰など に続く)
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[2017年7月20日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(2)全国大会開幕
「ただいまより第33回詰将棋全国大会を行います。」
司会は詰パラで短大を担当している石黒さん。全国大会の司会13回目の大ベテラン。
報道陣の注目が増している中での大会とあって、大会中の情報発信禁止などいろいろと注意。
今回の大会を運営する香龍会を代表して元水さんより開会の挨拶。
「詰将棋のおもしろさをいろいろな角度から味わってもらいたいということで、前夜セミナーなり、今日は看寿賞の解説をいつもより詳しくしていただきます。リクリエーションの方も香龍会らしいちょっと骨のあるものを用意させていただきましたので皆さんお楽しみください。何か一つでも得るものを持って帰っていただきたいと思っています。」
主催の全日本詰将棋連盟、柳田会長の挨拶。
「今年の3月まで一生懸命執筆していましたのが看寿賞作品集完全版。9月ぐらいに発売ということになります。私のライフワークでありまして現今の詰将棋の本の中で1位か2位かと自負をしております。発売されたらお買い求めいただければと思います。それでは、今日は一日お楽しみください。」
来場のプロ棋士を代表して日本将棋連盟の谷川九段よりご挨拶。
「第33回の詰将棋全国大会が盛会に行われますことを心からお祝い申し上げます。私も幸か不幸か詰将棋を作る時間がずいぶん増えて7作ぐらい詰パラの方にいっていまして、楽しみにしていただければと思っています。いままで解答競争で隣に座っているのが水上さんだったのでプレッシャーセロだったんですけれど、今日は全然違う人で、なんとか先輩の意地を見せたいと思っております。」
詰将棋パラダイス誌を代表して水上CEOより挨拶。
「33回目の大会になりますが、毎年申し上げているのは、久しぶりに会う人、初めて会う人、会ってお話するだけでもこういう会を続けていきたいと思っております。」
石黒「プログラムでは祝電紹介とありますが、私の手元に祝電は来ていないようで・・・。ちなみに、祝電ではないですが、本大会にご祝儀をいただいた方のご芳名を書かせていただいていますので、休憩の際にでもごらんいただければと思います。」
祝儀はこのあと更に増えたようだ。下に並んでいるのは、門脇芳雄賞の賞状。
「10時から幹事会がありまして12名の幹事が参加しました。数字とか細かいことを申し上げるより、歴代の解答選手権のチャンピオンが見えているのでグランドチャンピオン戦やってもらったらどうやとか。それもどうかと思いますが、こういう機会ですので、詰将棋を皆さんと共にどんどん広げていきたいと考えております。」
(大会アルバム(3)看寿賞表彰 に続く)
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[2017年7月19日最終更新]
2017年7月16日に愛知県名古屋市で開催された第33回詰将棋全国大会を写真で振り返ります (写真をクリックすると大きな写真がごらんいただけます)。参加された方は思い出を新たに、参加できなかった方は大会の雰囲気をお楽しみください。
なお、掲載されては困る写真があった場合は、削除・差し替えなど対応いたしますので、メール(omochabako@nifty.com)にて管理人(TETSU)までご連絡ください。
詰将棋全国大会は、毎年7月頃に開催。中京、関東、関西、他の地方の4年サイクルで、2017年は中京地区の番。7月16日に名古屋で全国大会が開催された。
藤井四段の29連勝などの活躍で活況の将棋界(写真はAbemaTIMESより)。今回、宮田六段と藤井四段が門脇芳雄賞を受賞。その表彰式が今回の全国大会で行われるので、地元藤井四段の参加が期待されることもあって、130人を超える参加者で大盛況だった。
今回の全国大会は中京地区の詰将棋ファングループ香龍会のメンバーが中心となって運営。
大会前日の7月15日、香龍会の定例会が名古屋市昭和生涯学習センターで、いつもより広い部屋を用意、9時から15時30分と時間も拡大して行われた。
全国大会の前夜セミナーが開催されることもあり、この日の香龍会は遠来の参加者も多く、22名と大賑わい。
大会スタッフは大会参加者に配布する資料をケースに詰めたり(150人分!)、全国大会に向けて着々と準備を進める。
初の試みとして、詰将棋全国大会前夜セミナーが7月15日18時から全国大会と同じ会場で開催された。詰将棋をいろいろな観点から考察する3つのセミナー。
3つのセミナーはかなりマニアックな内容(TETSUの全国大会レポートを参照)で、参加者が少ないのではと心配されたが、実際には参加66名と予想外に集まり、資料が足りなくなったほど。
堀内氏の講義が終わり休憩にはいったところで、角さんが大荷物とともに登場。今回の全国大会に向けて発行された2冊の詰棋書が販売され、参加者は列を作って早速購入していた。
7月16日、第33回詰将棋全国大会開催の日。会場はJR名古屋駅桜通口から徒歩5分の 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)。
主催: 全日本詰将棋連盟
後援: 日本アマチュア将棋連盟
詰将棋パラダイス
全国大会が行われるのは5階の小ホール1。スタッフは9時に集合し、150人分の机・椅子や演台などの設置、プロジェクタの調整、受付の準備などなど、11時30分の受付開始に向け精力的に会場を整えていく。早めに来た参加者も応援スタッフとして協力。
タイトル幕が第32回のままだ。これも第33回に直さないと。
10時から会場近くの別室では全日本詰将棋連盟の幹事会が行われていた。看寿賞、データベースなど各委員会の活動や会計、人事などが次々報告、議論された。
以前、議事録が全日本詰将棋連盟のホームページに掲載されていた時期もあったが、最近はなく、幹事紹介も2012年のまま。全詰連の活動状況を伝える意味で、タイムリーに情報が掲載されることを期待したい。
11時半、受付が始まると、待ちかねた人が列を作る。門脇芳雄賞を受賞した宮田六段の姿も。
プロ棋士は今回、谷川九段、北浜八段、宮田六段、船江六段、藤井四段の5人の先生が参加された。
受付でお宝発見。たぶん松本大会のときに小学生の藤井君が書いた直筆の名札。
受付をこっそり見ると、取材予定の報道陣のメモが。藤井四段の来場は非公表だったが、それでもこの数、藤井効果はすごい。大会後はさっそく報道されていた。
山村さんは親子で参加。晃広君もたま研作品展や解答選手権で出題している詰キストだ。
横内さんも親子で参加。裸玉Tシャツがユニークな息子さんは、驫飛龍のペンネームでスマホ詰パラや詰パラ本誌で入選している。解答も早く、今回も解答競争で活躍した。
全国大会の開会は12時半からだが、会場後方の書籍コーナーはオープンしている。
新刊や本屋で売っていないレアな詰棋書、詰棋誌が並ぶ。これも全国大会の楽しみ。まとめ買いして大会後にゆっくり楽しむ人も多いようだ。
将棋を孫に伝える会のコーナーでは、同会で発行している「解けてうれしい詰将棋」やミニ本、詰将棋年報、谷本誠一さんの5冊セット、今回の大会に合わせ発行された大野孝さんの「安南詰将棋作品集」など多数販売。
「安南詰将棋作品集」は磯田さんによる「安南将棋・安南詰将棋の歴史」も収録されていて興味深い。
(大会アルバム(2)全国大会開幕 に続く)
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[2017年8月2日最終更新]
第33回詰将棋全国大会参加者のみなさん、スタッフのみなさん、おつかれさまでした。ここでは、全国大会のレポート、反響をお伝えします。
2017年8月2日
2017年7月31日
2017年7月30日
2017年7月28日
2017年7月26日
2017年7月25日
2017年7月24日
2017年7月23日
2017年7月22日
2017年7月21日
2017年7月20日
2017年7月19日
2017年7月18日
2017年7月16日
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[2017年7月20日最終更新] 将棋の自動解説について追記
2017年7月16日、愛知県産業労働センター(ウィンクあいち)で行われた第33回詰将棋全国大会の速報。リアルタイム速報はそろそろ厳しくなってきたので、楽しみにしていた方には申し訳ないが、今回は終了後の速報にする。ご了承いただきたい。
このブログも、そろそろ全詰連に引き継ぐ時期かも。
関連情報: 第33回詰将棋全国大会ご案内 平成28年度看寿賞
平成28年度門脇芳雄賞 第14回詰将棋解答選手権 短編名作選プロジェクト
2017年7月16日 17時15分~ 懇親会
懇親会は酔っ払いモードなので、レポートは割愛。写真は全国大会アルバムに掲載の予定。懇親会の後も三々五々近くの店に。宴はまだまだ続く。
TETSUのレポートはこれにて終了します。読んでくださった皆さん、ありがとうございました。参加者各氏のレポートは第33回詰将棋全国大会レポートで順次リンクしていきますので、そちらもお楽しみください。
2017年7月16日 16時20分~ 記念撮影
今回の大会は大盛況で、名古屋大会では最多の133人が参加。写真も1回では入り切らず、2回に分けて記念写真を撮影した。後に全国大会アルバムでアップする予定なので、お楽しみに。
2017年7月16日 16時15分~ 一人だけ一言
予定では一人一言だったが、クイズの時間が押したため、「一人だけ一言」に。全国大会最多参加(29回目)の金子さん、高見さんから一言。
金子「最多だけがとりえの金子です」
高見「29という数字は皆さんご存知だと思いますが、並びました」
2017年7月16日 15時15分~ クイズ百人位に聞きましたみたいなもの
「クイズ百人に聞きました」の詰将棋版。といっても詰将棋を解く力は全く関係がない。みんながどう考えたか推測する力が重要。
受付時のアンケートに基づいて3人1チームでA~Dの4チームを結成。リーダと地元の人とその他の人という3人でチームを構成する。A対B、C対Dで勝ち残ったチームで決勝戦。まずはAチーム対Bチーム。
Aチーム リーダ:山路さん 地元:福原さん その他:武石さん
Bチーム リーダ:馬屋原さん 地元:矢込さん その他:前田さん
準備に手間取り、時間があったので、馬屋原「デパートに投稿を」 山路「とり研に参加して」 などいろいろアピール。ちなみに山路さんは卒業して来年は名古屋に。
さて、第1問 詰将棋の解答王といえばだれ 答えは17個
上位3つは 28票:福村さん 20票:竹中さん 13票:藤井さん それ以外から答える。
解答がリストに入っていれば、その票数が得点に。ただし1票の場合には10点ゲット。
入ってなければ、その人は解答権を失う。
Bチーム先攻で、まずは馬屋原さんから。第2問はAチーム先攻で合計点の多い方が勝ち。
B 馬屋原 「宮田先生」 5票 5点獲得
A 山路 「加賀さん」 1票! 10点獲得
B 矢込 「谷川先生」 0票
A 福原 「池田さん」 0票
B 前田 「斎藤慎太郎先生」 1票 10点
A 武石 「船江先生」 0票
B 馬屋原 「石黒さんで」 石黒「は?」 0票
A 山路 「北浜先生」 1票 10点
B 前田 「黒川三段」 0票
A 山路 「佐々木先生」 0票 残念
ちなみに残りの解答は4位6票で七條さんなど。1票には柿木将棋も。
第1問はAチームが20点でBチーム15点。この差ではまだわからない。
第2問「愛知県の詰キストといえば誰」。今度はAチーム先攻。
上位3つは 22票:服部さん 16票:藤井さん 9票:水谷さん。残りは全部2票以下とか。
A 山路 「ちょうちんさん」 1票 10点
B 馬屋原 「山路さん」 Pathfinder 1票 10点
A 福原 「福原」 0票 「自分の名前をいうのもあり」とか司会者がいってたけど・・・
B 矢込 「わかりません」
A 武石 「石黒さん」 1票 10点
B 前田 「わからない」
A 山路 「鳥本さん」 1票 10点
B 馬屋原 「堀内さん」 1票 10点
A 武石 「川島さん」 0票
A 山路 「関さん」 2票 2点
B 馬屋原 「鷲見さん」 0票
A 山路 「鈴木さん」 1票 10点
ほかにも伊藤さん、植田さん、酒井さん、鶴田さんなど多数
1回戦はA山路チームの勝ち。
続いてCチーム対Dチーム。
Cチーム リーダ:久保さん 地元:鷲見さん その他:谷川九段
Dチーム リーダ:廣瀬さん 地元:井上さん その他:竹中さん
1問目はDチーム先攻で「指し将棋の強そうなアマチュアの詰キストといえば誰」。
上位3つは17票 井上さん 15票 水谷さん 12票 竹中さん。
D 廣瀬 「若島さん」 10票 10点
C 久保 「長谷川さん」 1票 10点
両チーム譲らない出だしだが、あとは苦戦。Dチームが菊田さん4票、Cチームが山田さん4票をあて、14点対14点の同点で2問目に。
2問目はCチーム先攻。「詰将棋作家としても有名なプロ棋士といえば誰」
上位3つは18票 谷川九段 12票 二上九段 11票 塚田名誉十段。
Cチームが浦野八段10票、伊藤果八段7票、内藤九段8票とあてれば、Dチームも藤井四段5票、中田七段2票、勝浦九段3票と、全員があてる展開。得点では25点対10点とかなり差がついた。
以下鷲見さんが伊藤看寿1票10点、升田名人1票10点とダメ押しのポイントを重ね、Cチームの勝利、Aチームと決勝戦。
決勝1問目「詰将棋を掲載している新聞・雑誌といえば」
上位3つは 34票 詰パラ 9票 徳島新聞 7位 夕刊フジ
Cチームは谷川九段が文藝春秋1票10点「私が出してます」、毎日新聞5票、産経スポーツ4票と得点を稼ぎ、24点、しかしAチームは福原さんの近代将棋2票、週刊将棋1票10点、中日スポーツ6票や、武石さんの読売新聞1票10点が大きく、32点とリード。
決勝2問目「2問目 詰将棋が盛んな都道府県といえば」
上位3つは 23票 東京 11票 大阪 10位 鳥取。
両チームとも1巡目は全員があてたが、Aチーム:京都9票、愛知9票、岡山1票10点の合計28点と大量得点、Cチームも長野1票10点、兵庫3票、北海道7票と健闘したが合計20点で、差を広げられた。2巡目山路リーダの神奈川6票がとどめの解答となり、そのまま押し切ってAチームが優勝!
山路 「うれしかったのは詰将棋が盛んな県で鳥取県が3位ということ。これからも創作を頑張りたい」
福原 「新聞雑誌のところでは活躍できたかな」
武石 「お二方のおかげで優勝できてよかったです」
3人への賞品は3冊限定藤井四段のサイン入りの「詰将棋解答選手権2017」。さらに図書カードも。
2017年7月16日 14時30分~ 解答競争
第二部の初めは恒例の全員参加の解答競争。優勝者への賞品として、谷川九段がサイン入りの「月下推敲」を提供。果たして誰の手に。
30問の1手~5手詰を15分でできるだけ解いて初手を答える。
最初の10問は3手詰。最初の3問は3択。
次の10問は5手詰。最初の3問は3択。
最後の10問は1手~5手だが、なんと不詰もあるかもとのこと。不詰だと思ったら「不詰」にマルを付ける。
初手だけあっていれば正解だからヤマカンでもいけそうだが、正解は3点、不正解はマイナス1点、書かなければ0点なので、勝負をかけるか悩ましい。
問題が配られ、「5秒前、4、3、2、1、スタート」。皆一斉に問題用紙をめくる。一挙に試験会場のような雰囲気に。どの10問も最初のうちは駒数も少なく比較的素直だが、しっかり誘い手も用意しているところはやっぱり香龍会。だんだん駒数も多く、盤面に広がる問題も出てきて、全問正解はかなり大変そう。
「5分経過」 「10分経過、残り5分です」
「有力選手もまだ終わってないようです」
「見直しに入っている選手が・・・」
「残り3分です」 「残り1分です」
「50秒、1、2・・・9 時間です」
正解が配られ、周りの人と交換して採点。 「あーっ」と声があがる。恐ろしい偽作意のある問題があったようだ。上位7名まで賞品がもらえる。
「30点以上の方、ご起立ください」 「まだまだ大勢おられますね」
「40点以上の方、お残りください」
「50点以上の方、お残りください」 「16人。まだいますね」
「55点以上の方、お残りください」 「10人。壇上にお並びください」
「55点の方」 2人「帰ります」 「すみません、ご足労を取らせまして」
「56点の方」 谷川九段「雑な扱いをしていただいてありがとうございます(笑)」
なんと谷川九段でも賞品獲得ならず。ハイレベルの戦いだなあ。
「57」 「58」 「59」 谷本さん「まだ若手」、横内さん「この前新人コンクールで驫飛龍という名前で入選させていただきました」
横内さんは親子で参加、「裸玉」Tシャツの息子さんの方が6位タイで堂々賞品獲得。詰パラに入選、おもちゃ箱にも解答メールをいただいた。これからが楽しみだ。
「60」 「61」 「62」 「63」 5位 船江六段「最後のページまで辿りつけなかった」
「64」 「65」 「66」 「67」 4位 柳田会長「名前ばっかりの会長じゃないところを見せた」
「68」 「69」 「70台」 3位 竹中さん「3問間違えて78点。善戦したと思います」
「80」 「81」 「82」 2位 宮田六段「2問間違えてしまいました。残念です」
藤井四段が優勝! 「86点でした。3手詰の最後の問題で見事に引っかかってしまいまして。いややられました」
藤井四段も間違えた第10問。なんと83飛不成という打歩詰回避の妙手が偽作意とは。はたして正解した人はいたのだろうか。
かくして、2012年松本大会での対戦詰将棋に続いて今回の解答競争も藤井四段が優勝! 谷川九段より、「月下推敲」を授与された。藤井四段は「月下推敲」は持っているということで、更に若い6位横内さんにプレゼントという粋なはからいに拍手が沸いた。
マイナス点の最高の方にも賞品を。「マイナス8点。取材にきました。次は30点を目指します」。賞品は、もうちょっと将棋を覚えていただきたいということで「竜王のおしごと」。
2017年7月16日 14時5分~ 休憩
第一部は終了し、14時30分まで休憩に入る。このレポートも一休みして、続きは沼津に戻ってから。
2017年7月16日 13時30分~ アマレン杯握り詰紹介
詰パラで小学校を担当している水谷さんより、握り詰の作品紹介。今回参加している作者はひとことアピールできる。
水谷 「今回の駒は大駒なし、香も1枚ということで、どんどん作者を試すような配置になってきています。どうやって大駒を出すか、どうやって長手数にしているかというところに注目してみていただければ。」
21作+番外編1作で、合駒4回の49手が最長。番外編は大野さんの安南詰。
大野 「安南詰の本を持ってきたんで、その宣伝もかねて番外として出させていただきました」
2017年7月16日 13時25分~ 10回参加者・25回参加者表彰
全国大会10回目、25回目の参加者を表彰。10回は山田嘉則さんお一人。猪俣さんより記念のメダルを授与。25回は全詰連幹事の八尋久晴さん。こちらはメダルなし。
山田 「今朝テレビをつけたら、作家の朝吹真理子さんがでていて、短歌や俳句は代表作を携帯することができるという話をされていて、詰将棋もまさにそうだなと思いました。この重たいメダルをぶら下げるという罰ゲームをありがとうございました。(笑)」
八尋 「幹事をさせていただいたおかげで毎年でることができて、やっと門脇さんの25回にならんだのかなと。継続は力なりと申しますので、これからも続けていきたい。」
2017年7月16日 13時15分~ 門脇賞表彰
「詰将棋の普及・発展に貢献された方」を表彰する門脇芳雄賞。平成28年度は、詰将棋解答選手権で6回優勝の宮田敦史六段、そして直近3連覇の藤井聡太四段が同時受賞、門脇芳雄賞選考委員会の北村委員長より表彰された。
北村 「あと27回優勝して30連勝してほしい」
宮田 「これを機にいっそう詰将棋に励んでいきたい。今年は反省点があったので来年の解答選手権に活かしたい」
藤井 「今年の選手権は薄氷の勝利だったんですけど優勝して、角さんに参加記を書かされました。参加記も3回になってそろそろきついので・・・。来年も出場して優勝を目指したい」
門脇賞の選考経過はこちらを参照 ===> 平成28年度門脇芳雄賞
2017年7月16日 13時10分~ 七條賞表彰
詰パラの解答順位戦の成績優秀者を表彰する七條賞。4位の竹中さんと6位の加賀さんが大会に参加、詰パラの水上編集長より表彰された。
竹中 「解答王3回なってるんですが、今回1問ミスって残念な結果になりました。5回とって永世解答王名乗りたいんですけど、福村さんというすごい人がいますので・・・。また将棋と詰将棋、両方がんばっていきたい」
加賀 「長編を解くのは得意なんですが、今回は看寿賞作品、1題間違えました。残念です。でもこうやって看寿賞を味わうことができましたので感謝しております。」
2017年7月16日 12時55分~ 看寿賞作品解説
全国大会の配布資料の中には看寿賞受賞作品の解説パンフも。詰パラ7月号での解説に更に加筆した充実の内容。スクリーンを使って、香龍会の堀内真さんが解説。
上谷作: 中合の角が2手後に動くのが珍しい
相馬作: (詳しい解説のあと)更に詳しい解説が「解答選手権2016」に載っているのでぜひお買い求めを
山路作: 銀を4回中合。もらった銀4枚がすべて消えて詰上り。難解かつ華麗な作品
馬屋原作「手裏剣」: 角打飛合飛打角合を繰り返す。第1のキーは93角で香を84に。第2のキーは11角で歩を22に。香を釣り上げていないと11角に65玉で詰まない。最後14歩で詰むが歩が21の状態だとここで同銀で詰まない。
久保作「LCM」: この状態から82馬を持駒になった状態にしたい。玉方の32飛と54角の位置が変わっていくのに注目。飛の位置が2か所、2サイクルで元に戻る。角の位置が3か所、3で元に戻る。組み合わせると2×3で6回繰り返す必要がある。それがタイトル「LCM」(最小公倍数)の意味。
※各作品の手順はこちらの棋譜ファイルを参照 ===> 平成28年看寿賞
2017年7月16日 12時45分~ 看寿賞表彰
年間の最優秀作を表彰する看寿賞。柳田看寿賞委員長より受賞者5名を表彰。今回は5名全員大会に参加。選考過程は詰パラ2017年7月号参照。
短編賞 上谷直希 「真島、山路と鳥取の方が2年連続で取られて、その流れに乗れてよかったです。」
中編賞 山路大輔 「0%、ないが100%あるととられてしまって。でも今回そのことば通りになったので」
中編賞 相馬慎一 「若い人にはかなわない。マイペースでやっていきたいと思います。」
長編賞 久保紀貴 「2回で元に戻る機構と3回で元に戻る機構を同時に動かさなければならないとすると、両方元に戻るには6回繰り返す必要がある。というのが最小公倍数原理と認識しています。」
長編賞 馬屋原剛 「昨年と一昨年が次点に泣いたので今年の受賞は感慨深い。歩を上げる効果が収束3手前にやっと現れるのも強調したかったこと。私事ですが、昨年入籍して先々月には第一子が誕生しています。」
2017年7月16日 12時30分~ 開会、各種挨拶
司会はいつも通り短大担当の石黒さん。全国大会の司会14回目の大ベテランで、グダグダになりそうなところをうまく捌いて、ぴったり時間通り終わらせる手腕は神技。
「ただいまより第33回詰将棋全国大会を行います。」
元水実行委員長から挨拶。詰将棋のおもしろさをいろいろな角度から味わってほしいと前夜セミナーを企画、看寿賞解説を充実。何か一つでも得るものを持って帰っていただきたい。
柳田全詰連会長から挨拶。看寿賞作品集完全版が9月ぐらいに発売とのこと。柳田さんのライフワーク。
プロ棋士を代表して谷川九段から挨拶。いろいろあって大変だった谷川九段だが、詰将棋を作る時間が増えて、詰パラにもたくさん投稿しているとのこと。作品が発表されるのが待ち遠しいですね。今回も他に北浜八段、宮田六段、船江六段、藤井四段と多数のプロ棋士に参加いただいた。
水上詰パラCEOの挨拶。久しぶりの人、初めて会う人、会ってお話するためだけにでも全国大会を続けていきたい。
事務局の猪俣幹事より全詰連幹事会の報告。数字とか細かい話より、歴代の解答選手権のチャンピオンが見えているのでグランドチャンピオン戦やってもらったらどうやとか。それもどうかと思いますが、こういう機会ですので、皆さんと詰将棋をどんどん広げていけたらと考えております。
2017年7月16日 11時30分~ 開場、受付開始
受付が始まると、待ちかねた人がさっそく列を作る。北浜八段、宮田六段などプロ棋士の参加者も続々到着。12時30分の開会前でも書籍コーナーはオープンしているので、受付を済ませた参加者は席を確保すると書籍コーナーに向かう。全国大会に合わせ発行された「短編名作選」、「詰将棋解答選手権2017」をはじめ、詰将棋パラダイス、全詰連書籍部、創棋会、将棋を孫に伝える会などのブースで、書店ではなかなか手に入らないレアな詰将棋本が多数販売され、たくさん購入して荷物を増やした参加者も。
2017年7月16日 10時~ 全詰連幹事会
全国大会に先立ち、別室で全日本詰将棋連盟の幹事会が行われた。TETSUもオブザーバとして参加。看寿賞委員会、データベース委員会など各委員会からの活動報告や会計報告が行われ、いろいろな課題について議論された。北村副会長、猪俣幹事が退任、副会長は八尋幹事に、事務局は吉松幹事に、会計は田中さん(新幹事?)になる模様。門脇賞選考委員長は北村さんが継続か。
2017年7月16日 9時~ 全国大会会場準備
全国大会はウインクあいちの5階小ホール1で、11時30分から受付開始。それまでに、机や椅子を150人分セットしたり、演台やタイトル幕のセッティング、プロジェクタの調整、受付の準備など、すべて終わらせなければならない。香龍会の大会スタッフに加え、早めに来た参加者も臨時の応援スタッフとなり、協力して準備を進めていく。司会の石黒さんも到着して、段取りの確認など打ち合わせ。会場後方の書籍コーナーも着々と準備が進む。
2017年7月15日 18時30分~21時30分 前夜イベント
前夜イベントは「詰将棋などに関する講義。著名な講師3名がそれぞれ斬新なアイデアや深い考察を展開。」という全国大会らしからぬアカデミックな催し。これまでは前夜祭として、飲みながら懇親というパターンが多かった。
全国大会会場と同じ、ウインクあいちの5階小ホール1で開催。66人と予想以上に多くの人が参加し、資料が足りなくなるほど。今後の全国大会で定番になるかもしれない。
1) 堀内真 「詰将棋の主な創作・解説支援ソフトの紹介と提案」
主な創作・検討支援ソフトとして、柿木将棋、脊尾詰、WhiteSolver、fmzaの4種の解図・検討用ソフト、更に関連ツールとして、変同チェックツール、同一作チェックツールについて、それぞれ良い点、欠点を解説。
主な解説支援ソフトとして、手順入力ソフト、図面作成ソフト・ツールを紹介。図面作成で私が注目したのは、最近登場したjavascriptを用いてインラインSVGに将棋局面図を描画し置換するshogizumen.js。拡大してもギザギザにならず、きれいに表示できるのがよい。
解説支援ソフトは、まだまだ部分的な要素技術の段階だが、こんな機能があったらよいな、というのをいろいろ提案。解説文を自動出力(森田銀杏風・・・)などは、あったら大喜びする担当も多そう。報告のあと山田剛さんから指摘があったが、次のような研究もある。
2017年7月20日追記:
第33回詰将棋全国大会(1) 前夜イベント (詰将棋考察ノート)によると、山田さんが指摘したのは指将棋の自動解説の話だったようだ。こちらは、「将棋 自動解説」などでググれば、いろいろ見つかる。
2) 鈴川優希 「美学・藝術学の視点から現代詰将棋を俯瞰する」
美学とはなにか、藝術の定義などから始まる高尚な講義。それらを踏まえて、現代詰将棋の今後について議論のポイントを提示した。
何も結論を示したわけではなかったが、なぜか、講義後の質疑がヒートアップ。時間切れで次の講義に。人によってとらえ方がいろいろあるのも藝術の特性なのかもしれないなあ。
3) 久保紀貴 「連続合の研究」
このところ新型も続々登場して活気付いている連続合作品について、その原理の分類を試みる。講義が続いてそろそろ疲れてきたころ。まずは最近の詰棋界の恋愛事情からはいり、皆を和ませてから本題にはいるところは流石久保さん。
連続合
原理からではなく既存作品に基づく分類では中途半端になるのでは?と、ちょっと意地悪質問をしてみたら、「新しいパターンを見つけたら、私が作ります」と。「こういう分類をすることで新しいパターンが見えてくる」とも話していたので、新構想の登場に期待したい。
間の休息時間、会場の後ろの方では「短編名作選」、「詰将棋解答選手権2017」のフライング販売。とぶように売れていたが、明日の全国大会に合わせて持ってきている筈なので売り切れになることはないだろう。
2017年7月15日 9時~15時30分 香龍会
全国大会に先立ち、今回大会運営にあたった名古屋の詰将棋グループ香龍会の例会が昭和生涯学習センターであったので、TETSUも11時頃から参加した。
今回は全国大会の前夜イベントが今晩行われることもあって、遠来の詰将棋ファンも多数参加、20名を超える大盛況となった。香龍会のスタッフは、前夜イベント、そして明日の全国大会の準備におおわらわ。150人分の資料の用意は大変だ。
参加者が150人を超えた場合は、会場との約束で参加を遠慮していただくしかないとのことなので、大会開始は12時30分だが、すこし早めに来た方がよいかも(開場、受付は11時30分から)。
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