大会アルバム(5)解答競争
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[2017年7月23日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(5)解答競争
14時30分、休憩終了後は全員参加の解答競争。石黒さんよりルールの説明。
- 詰将棋解答競争ルール説明 (PDF)
1~5手詰の30問を15分で解いて初手を解答。
最初の10問は3手詰、うち3問は3択。
次の10問は5手詰、うち3問は3択。
最後の10問は1~5手詰だが不詰もあるかも。不詰と思ったら不詰にマルを付ける。
正解すると3点、間違えたら-1点、書かなければ0点。わからないとき山勘で書くかどうかが勝負の分かれ目。
「5秒前、4、3、2、1、スタート。」
一斉に問題用紙をめくって解答競争開始。会場はシーンとして一挙に試験会場の雰囲気に。
宮田六段、藤井四段に谷川九段、北浜八段、船江六段という詰将棋解答選手権トップクラスのプロ棋士に加えアマ解答強豪も多数参加、問題は5手詰までだが、解答陣は超ハイレベル。
どの10問も最初のうちは駒数も少なく比較的素直だが、しっかり誘い手も用意しているところはやっぱり香龍会。だんだん駒数も多く、盤面に広がる問題も出てきて、全問正解はかなり大変そう。
「5分経過」 「10分経過、残り5分です」
「有力選手もまだ終わってないようです」
「見直しに入っている選手が・・・」
「残り3分です」 「残り1分です」
「50秒、1、2・・・9 時間です」
正解が配られ、周りの人と交換して採点。 「あーっ」と声があがる。恐ろしい偽作意のある問題があったようだ。上位7名まで賞品がもらえる。
「30点以上の方、ご起立ください」
「まだまだ大勢おられますね」
「40点以上の方、お残りください」
「50点以上の方、お残りください」
「16人。まだいますね」
「55点以上の方、お残りください」
「10人。壇上にお並びください」
「55点の方」
2人「帰ります」
「すみません、ご足労を取らせまして」
「56点の方」
谷川九段「雑な扱いをしていただいてありがとうございます(笑)」
なんと谷川九段でも賞品獲得ならず。ハイレベルの戦いだなあ。
「57」 「58」 「59」
谷本さん「解答も創作もまだ若手の分際なので。」
横内さん「この前新人コンクールで驫飛龍という名前で入選させていただきました。」
横内さんは親子で参加、「裸玉」Tシャツの息子さんの方が6位タイで堂々賞品獲得。詰パラに入選、おもちゃ箱にも解答メールをいただいた。これからが楽しみだ。
「60」 「61」 「62」 「63」
5位 船江六段「最後のページまで辿りつけなかったので、辿りつけた皆さんはすごいなと思ってます。」
「64」 「65」 「66」 「67」
4位 柳田会長「名前ばっかりの会長じゃないところを見せた。」
「68」 「69」 「70台」
3位 竹中さん「3問間違えて78点。善戦したと思います。」
「80」 「81」 「82」
2位 宮田六段「2問間違えてしまいました。残念です。」
「86点でした。3手詰の最後の問題で見事に引っかかってしまいまして。いややられました。」
なんと83飛不成という打歩詰回避の妙手が偽作意とは。はたして正解した人はいたのだろうか。
かくして、2012年松本大会での対戦詰将棋に続いて今回の解答競争も藤井四段が優勝! 谷川九段より、「月下推敲」を授与された。
ちなみに前回の倉敷大会のミニ解答選手権で優勝して「月下推敲」を獲得したのは、第10問の作者、堀内さんだった。
藤井四段は「月下推敲」は持っているということで、更に若い6位横内さんにプレゼントという粋なはからいに拍手が沸いた。
谷川九段、藤井四段と記念撮影。
「マイナス8点。取材にきました。次は30点を目指します。」
賞品は、もうちょっと将棋を覚えていただきたいということで「りゅうおうのおしごと!」。
(大会アルバム(6)クイズ・記念撮影 に続く)
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コメント
マイナスの方への賞品の本のタイトルは「りゅうおうのおしごと!」が正しいです。
投稿: 鈴木康夫 | 2017年7月23日 (日) 09時38分
鈴木さん、ご指摘ありがとうございます。修正しました。
投稿: TETSU | 2017年7月23日 (日) 09時46分