大会アルバム(3)看寿賞表彰
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[2017年7月21日最終更新]
第33回詰将棋全国大会 大会アルバム(3)看寿賞表彰
「選考経過につきましては(詰パラ)7月号に詳細に出ておりまして、誰が見ても文句のない5名が選ばれたかなと思っております。」
今回の大会には受賞者5名全員が参加、はなやかな表彰式となった。
(写真は上谷さん)
喜びの受賞者。
左から
長編賞 馬屋原剛さん、久保紀貴さん
中編賞 相馬慎一さん、山路大輔さん
短編賞 上谷直希さん
柳田「とり研コンビさんはおめでとうございます。特に上谷さん。山路さんは連続ですけども。有名な間違いで0%ありえないというのは。100%受賞で良かったんですね。」
山路「0% コンマ ないでしょうと答えたんですけど、さらっと言ったんで100%あると取られてしまって。でも今回その言葉通りになったんで。」
柳田「昨年お一人だけ受賞でちょっと悔しい思いをされたと思いますけど、今回見事に追いついて。」
上谷「去年は同級生の山路君が、その前年は真島さんが取られてて、鳥取の方が2年連続で取って、とんでもない流れを作ってもらったなと思って。その流れに乗れてよかったです。」
柳田「相馬さんといえば藤井聡太さんに一泡ふかしたことで有名ですが、いろいろ新しいネタを考えていらっしゃいますが、どうなんでしょう。ネタがつきるとか」
相馬「若い人にはかなわないんで、マイペースでやっていきたいと思います。」
柳田「最小公倍数理論をちょっと説明してもらえますか。僕も読んでもわかんない。」
久保「一言では申し上げにくいんですけど。2回で元に戻る機構と3回で元に戻る機構が攻方は1回のサイクルの中で同時に動かさないといけない。そうすると2回で元に戻るのと3回で元に戻るのと両方元に戻すには6回攻方が繰り返す必要がある。ていうのが最小公倍数原理だと認識しています。」
柳田「念願の受賞の馬屋原さん。悔しい思いをされてきたと思うんですが」
馬屋原「昨年と一昨年が次点に泣いたので、今年の受賞は感慨深いところがあります。」
柳田「キーの設定の仕方が面白くて、目一杯捌いたなという印象ですが」
馬屋原「収束3手前に11角の効果が現れるというのが強調したかった点です。」
例年柳田委員長が受賞作を解説してきたが、今回は新機軸、運営で担当ということで、香龍会の堀内さんが受賞5作品を解説。
堀内さんの丁寧な解説と、大会参加者全員に配られた受賞作品を詳細に解説したパンフレットで、かなり理解が深まった。
大会参加者だけの楽しみだが、看寿賞作品を世の中にアピールするためには、この解説動画やパンフレットを全詰連のサイトで公開するといいな。
「短編の上谷作。中合の角が2手後に動くというのがかなり珍しいんですけれども、繋ぎの手順が同玉と取れる位置への銀不成というのが今までなかった。意味づけは54玉と逃げたときに65飛成で詰められるということですね。」
という感じで、五つの作品をスクリーン上で作意手順や変化紛れを並べながらポイントを解説していく。各作品の図面、棋譜ファイルは平成28年度看寿賞を参照。
解答選手権で正解者ゼロだった相馬作の解説では、「・・・で最初に戻りまして」が何回も。多重に罠が仕掛けられているので、解説も大変だ。
「ちなみに更に詳しい解説が「詰将棋解答選手権2016」に載ってますので、ぜひお買い求めください。」
ちなみに、発行されたばかりの「詰将棋解答選手権2017」は角さんのコーナーで販売されていたが、全詰連書籍部のコーナーで「詰将棋解答選手権2016」、「2015」、「2014」を販売。お買い得3冊セットもあったので、おもちゃ箱の賞品用に購入した。
(大会アルバム(4)門脇賞表彰など に続く)
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